大関・日馬富士
2009年 05月 24日
(写真・優勝決定戦で横綱白鵬に下手投げを打った瞬間。右下枠内は初優勝した大関日馬富士。NHK「サンデースポーツ」より)
126kgという体重は幕内で最軽量ながら、鋭い立会いから正攻法で押し込んだり、多彩なワザで相手を翻弄する日馬富士(伊勢ヶ浜部屋・25歳)。期待される相撲内容が戻ってきました。私にとっての相撲の魅力とは、小柄な力士が大きな力士を倒すこと。若乃花や千代ノ富士、舞の海といった力士の相撲が大好きで、安馬(あま)のしこ名の頃からのファンです。
昨年の九州場所後に大関へ昇進したものの、初場所は8勝、春場所は10勝と、いま一つ関脇時代の安馬の相撲ではありませんでした。それが今場所は12日目まで無傷の12連勝。13日目に横綱白鵬の足技・すそ払いで敗れたものの、14日目には横綱朝青龍に絶妙なタイミングの外掛け。横綱が背中から土俵に落ち、立ち上がれないほどの激しい相撲でした。
14日目には白鵬が大関琴欧州に敗れ、千秋楽のきょうは1敗同士で共に勝った白鵬との優勝決定戦。日馬富士は立会いから鋭く左を差して深い位置の下手をとり、12日目と同じような態勢ながらも休まず動いて下手投げ。白鳳がこらえられずに左手をついてしまいました。
「うれしいです。本当にうれしいです」という日馬富士の言葉に、ニュースを見ていた私まで嬉しくなりました。元大関・清国がいた伊勢ヶ浜部屋は秋田ともご縁がありますが、優勝力士が誕生したのは1969年に清国が優勝して以来の出来事とか。部屋にとっても40年ぶりの快挙となりました。よかった、よかった・・・。
日馬富士が活躍すると、大相撲が面白くなってくる予感がします。
by shouichiro_sato | 2009-05-24 23:34 | 今日の出来事 | Comments(0)