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民主党代表選挙

 「物足りない・・・」、率直な感想です。

民主党代表選挙_f0081443_22575279.jpg 西松建設からの巨額献金事件で、クリーンなイメージだった民主党でも「政治とカネ」への不信感が浮上し、小沢一郎・前代表が辞任に追い込まれたことによる代表選挙。きょうの午後、東京都のホテルオークラで党所属の衆・参両院の国会議員による投票が行われ、鳩山由紀夫・幹事長(62歳)が新代表に就任しました。
 (写真・当初の予想通り、鳩山氏が新代表に選出されました。NHK「ニュース7」より)

 小沢氏が民主党の代表になり、各地の選挙で民主党の候補者が当選するなど、国民の期待は政権交代を支持する傾向にありました。世論調査でも「首相にふさわしい人は小沢さん」という声が多くなり、かつての「裏で政治を動かす」イメージから表舞台へ出てきたのですが、ゼネコンとの癒着体質から脱皮することはできず、西松事件でも「何らやましい事はない」の一点張りで、説明責任を果たしていませんでした。

 連休明けの11日、小沢氏の突然の辞意表明で始まった代表選挙は、「次の総選挙で政権交代が実現するかもしれない」という政治の大きな山場を前にして、民主党の新代表がどういう国づくりを目指すのか。そのためにはどんな政策を掲げるのか、国民は注目していました。がしかし、辞任表明からわずか5日後に選挙をやるという、あまりにも短い期間で進められたために、国民には候補者選びの過程もみえず、候補者の主張も届きません。小沢氏が「身を捨てて」党の再生を目指したハズ?なのに、国民の目を民主党に惹きつける絶好の機会を逃してしまった感じがします。ただし、この短期作戦も小沢氏の戦略のようですが・・・・。

 特に、民主党の党員やサポーターにとっては(勧誘する時は期待した)代表選挙への参加もできず、全く「蚊帳の外」。秋田県連など一部の地域では電話などによる意向調査もしていますが、「開かれた政党」のイメージからかけ離れてしまいました。その上、代表選挙に立候補した鳩山氏も岡田克也・副代表(55歳)も「とにかく、政権交代をさせてください」の繰り返しで、マニフェストの政策を実現する財源問題など、国民の関心事に十分な回答を示していません。小沢氏が辞任する発端となった西松事件についても、全く触れませんでした。もっとも「挙党体制」のためには、「触らぬ神に崇り無し」ということでしょうか。

 いずれにしても、与党は国会の会期を延長して補正予算や関連法案の成立を目指しますが、それも7月中~下旬まで。麻生首相は7月8~10日の主要国首脳会議(サミット)には必ず出席して実績をアッピールしたいでしょうから、解散・総選挙はその後になることでしょう。

 結局は自民党も民主党も、残された2ヶ月あまりをドタバタしながら、「政権選択」の総選挙に突入しそうです。 

by shouichiro_sato | 2009-05-16 22:31 | 国政・時事 | Comments(0)  

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