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知事選奮闘記⑤ 「イメージアップ」

 選挙戦4日目の遊説が終わり、湯沢市のホテルで明日の打ち合わせをした時のこと。前半の遊説隊長を務めていた阿部養助さん(羽後町議会議員)が、「この際、正一郎さんらしい個性ある遊説をした方がいいのでは・・・」と提案してくれました。初日の秋田市から由利本荘市、4日目は日曜日で大仙市や横手市、湯沢市の中心部を遊説してきたのですが、いつも着ているスーツで同じ内容の街頭演説を繰り返していましたから、雰囲気を変えようというのです。

 結論は、「正一郎の普段着は青色のつなぎ。地元の人はみんな知っているから、思いきって農作業の姿でやってみよう」。「街頭演説も政策の紹介ばかりでなく、正一郎の情熱で聴衆の心に響く話題を入れよう」と決めました。

知事選奮闘記⑤ 「イメージアップ」_f0081443_20572264.jpg 幸いにも翌日は羽後町から遊説が始まります。早朝に自宅に帰り、玄関先で常用の「つなぎ」に着替えて長靴も持参。私の急な帰宅に、母も「どうしたの?」とビックリです。

 午前8時過ぎ、選挙カーが西馬音内本町にある「かがり火広場」に到着すると、300人を超す町民の皆さんが集まっていました。ドアを開けて「つなぎ」姿に長靴の私が車から降りた瞬間、広場には「ウォ・・・」という喚声。「町長に就任前も前回の知事選で落選後も、出稼ぎをしてきた。県民・庶民の目線で県政運営ができるのは私だ」と、自らが農家であることと身近な存在であることをアピールしました。

 終わって、「つなぎ姿はどうですか。選挙運動は背広でないと失礼かな?」と聞いてみると、「親しみがあっていいんじゃない」「カッコいいよ」とのこと。以来、県南部の市町村を遊説する9日目までは「つなぎ」を着用して駆け巡りました。(写真・候補者の動向を伝えた秋田魁新報でも、つなぎ姿の遊説が紹介されました)

 一方、秋田市の選挙事務所では秋田市で行う遊説に、「トラクター部隊」を繰り出そうと計画していました。かつて「銀座でトラクターを走らせ、嫁さん探しをした」田代青年後継者会(羽後町)の企画に私も関わっていたことから、トラクターに「秋田を耕せ!」「秋田の再生」の幟を立てて、市内を走ろうというものです。万が一に備えて、秋田警察署や県選挙管理委員会からは事前に了解を得、選挙戦終盤の15日目(4月9日)に実行されました。

知事選奮闘記⑤ 「イメージアップ」_f0081443_21293935.jpg 舞台は再び県庁前。午前11時45分に、奈良県から応援に来てくれた全国海外農業研修生の会会長・井上源一さんが街頭演説を始めると、山王大通りに3台の赤いトラクターがやってきました。計画があることは知らされていましたが、私もこれには圧倒されました。仲間に感謝、感謝の連続です。(写真・遊説隊のスタッフも見とれてしまったトラクター)

 陣営では候補者のイメージアップをはかろうと、多くの皆さんから多様なアドバイスをいただきました。いつも愛用している濃紺のスーツとコーデメートされた色のネクタイやポケットチーフ。走りやすいスニーカーや雪に見舞われた時のガウンなど・・・・・様々です。中でもスタッフが議論したのはイメージカラー。ポスターの背景や襷(たすき)の文字、遊説隊のユニホームなどに個性を出すねらいがありますから、私は迷わず「寒い冬から春を迎えるので、温かいオレンジ色がいい」。 はてさて、反応はどうだったのでしょう?。

by shouichiro_sato | 2009-04-20 21:46 | 秋田県知事選挙 | Comments(0)  

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