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知事選奮闘記④ 「政見放送」

 知事選挙が告示されると、県民の皆さんに政策を伝える手段は限られてしまいます。街頭演説や個人演説会のほかに、許されているのは4万枚の選挙用葉書と13万枚の法定ビラ。県選挙管理委員会が県内の全世帯に配布する選挙公報への掲載。それに、政見放送です。

 政見放送は告示後7日目の4月1日から9日までの間に、テレビはNHKで2回。ABS秋田放送・AKT秋田テレビ・AAB秋田朝日放送の各局が1回ずつの、計5回。それにラジオはNHKが2回、ABSで1回放送されました。

知事選奮闘記④ 「政見放送」_f0081443_2035427.jpg 収録は告示前の3月23日。5分30秒の制限時間内でどれほど自分の気持を伝えることができるか、原稿作成や話し方の練習など、短時間の準備で臨みました。(写真・NHK秋田放送局のスタジオで)

 例えばNHKの場合、収録は最初にリハーサルを兼ねて行い、候補者がOKならばそれで「終了」。内容に不満があったり間違いがあった場合には、「もう1回の本番」収録ができますが、1回目のVTRを視聴することはできません。画面のズームアップなどにも厳格なルールがあり、県選挙管理委員会の職員も立ち会っています。

 私は4年前、あるテレビ局でリハーサル収録中にポケットに入れていた携帯電話が鳴ってしまい(もちろんバイブにしていたのですが)、ノイズが入って撮りなおし(本番収録)をしたことがありましたから、今回はスイッチを完全に切ってスタジオ入りしました。防音装置があり音には厳しいスタジオですが、携帯電話の電波が届くとは驚きです。

 遊説中、多くの皆さんから「政見放送を見ました」「農業問題を取り上げていたのは佐藤さんだけだ」などの声を聞きました。選挙公報や法定ビラ、新聞紙上の活字ではわからない、候補者の肉声や姿を伝えてくれる「政見放送」。政党や団体の支援を受けることができなかった私は、重要視していました。

 秋田魁新報社が投票日に行った出口調査では、投票する人を決める判断基準として「公約や政策」と答えた人が36.7%で最多。次は「人柄やイメージ」(27.2%)、「経歴や実績」(20.5%)。「政党や団体の推薦」はわずか2.9%でした。その媒体として政見放送はどの程度の比率を占めているのでしょうか。調査結果があったら知りたいものです。

by shouichiro_sato | 2009-04-19 20:41 | 秋田県知事選挙 | Comments(0)  

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