党大会
2009年 01月 19日
国会ではきょうから、焦点となっている2兆円の定額給付金を含む第2次補正予算の審議が参議院予算委員会で始まりましたが、質疑の内容は衆議院とほぼ同じで、全く新鮮味の無いものでした。国民の7割以上が「おかしい施策」と思っている定額給付金でも、麻生首相は「景気対策」一点張りで、撤回や組み換えを拒否しています。一度言い出したら他人の言葉には絶対に耳を貸さない為政者は多いものですが、こうした議論ばかり繰り返されていると、政治への失望感ばかりが拡大してくるようで、心配です。
けさの秋田魁新報では作家の西木正明さんが、「どう言い繕っても選挙対策にしか見えない定額給付金。それがあなた(麻生さん)の支持率低下を促しているのですから皮肉としかいいようがありません。ここは英断をふるって、(2兆円は)各県に425億5000万円ください。使い方は地元で考えますから」と、痛快な時評を書いていました。
さらに同紙の月曜論壇では荒谷紘毅さんが、「政権の延命に走るのではなく、また(国会議員が)自分たちが望んでいることではなく、世界が、国民が、県民が望んでいることに深く思いを馳せ、その実現を期するために、議員の一人ひとりが何をなすべきか、胸に手を当てて考え、行動する年ではないだろうか」と、書いています。
こうした識者の声は日本中に広まっているにもかかわらず、ズルズルと時間だけが過ぎていき、突破口が見えない日本の政治。選挙の結果を恐れずに、一日も早く国民に信を問うことが求められています。
あす20日には、第44代アメリカ大統領にオバマ氏が就任します。厳しい課題に直面しているからこそ、世界は変化・変革を求めています。一方通行の国会論戦を聞いていると、日本もそうした時代になってきたと感じるこの頃です。
by shouichiro_sato | 2009-01-19 23:46 | 国政・時事 | Comments(0)