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年越し派遣村

 仕事や住む場所を失った派遣社員などに寝場所と食事などを提供しようと、昨年の大晦日に東京・日比谷公園に開村した「年越し派遣村」。きょうまでの5日間に500人もの人が登録していました。同公園内のテントでは間に合わず、厚生労働省の講堂も宿舎に開放されていますが、それも今夜まで。派遣村は仕事始めのあす5日で閉鎖されるために、それ以降は都内にある閉校になった小学校など4ヶ所の公共施設が提供されるとのことです。

 それにしても、企業側の一方的な解雇通告で宿舎を追われ、路頭に迷った人たちのことを思うと、怒りが込み上げてきます。それも多くの皆さんが働き盛りの同世代で、一生懸命に頑張っていたはずなのに、一夜にして行く場を失うとは・・・・・・。「これは雇用災害であり、人災だ」という指摘がある通り、早急に対策を講じなければなりません。

 政府与党は5日から始まる通常国会に第2次補正予算を提出し、その後の平成21年度予算と連携して経済対策を実行する構えですが、「究極の無駄遣いであり、バラマキだ」として国民の批判が高い2兆円の定額給付金をセットにしているため、国会審議は難航する気配です。この際、野党の抵抗が強い定額給付金を切り離してでも、必要な予算を早期に執行することが重要だと思いますが、「それでは野党の言いなりだ」として、野党案を飲み込む度量は無さそうですから、結局はズルズルと先送りになり、ますます社会が混乱してくるのではないかと心配です。

 年越し派遣村で温かい食事に出会い、安堵した表情の人たちのニュースを見て、ボランティアの皆さんの活動にホッとする反面、政治の対応の遅さにもどかしさを感じてしまいました。

by shouichiro_sato | 2009-01-04 23:49 | 国政・時事 | Comments(0)  

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