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地面師

 所有者に成りすまして土地を売買する「地面師」のグループが逮捕されました。国内大手の住宅メーカーが都内の一等地をめぐる架空の土地取引で、約55億円をだまし取られた事件。所有者に無断で土地の登記を移転しようとした、偽造有印私文書行使などの疑いによるものです。

 容疑者らは売買契約の際に、パスポートや印鑑証明書、住民票原本など複数の偽造書類を示して、相手を信用させていました。

 グループは精巧な偽造書類を作成するメンバーや仲介役、裏方の連絡・調整役もいるという、相当に巧妙な組織のようです。ただ、本来の所有者側が「土地取引は無効だ」という内容証明の文書を数回送付していたにもかかわらず、それらの警告?を無視して土地の取得に走った住宅メーカー側にも、欲と焦りがあったのでしょう。時代が変わっても、人間の欲を逆手にとるこの種の犯罪は後を絶ちません。

 「地面師」などという言葉を聞いたことはありませんでしたが、「詐欺師」と同じようであり、「師」といわれる人には注意しなければなりません・・・あ、失礼。「教師」「牧師」「保健師」「看護師」「理容師・美容師」など、尊敬する皆さんが多くおりました。詐欺行為を行う犯罪者には「師」などという言葉は使ってほしくないですネ。

# by shouichiro_sato | 2018-10-17 22:08 | 事件・事故 | Comments(0)  

弥助そばや

 羽後町西馬音内にある「弥助そばや」(代表・金昇一郎さん)は、商標権と乾麺の販売事業を11月1日付で外食チェーンのドリームリンク(秋田市・村上雅彦社長)に譲渡することになりました。同社は後継者がいない老舗の店名と味を受け継ぎ、秋田県の名物として全国に広めたい考えです。

 弥助そばやは江戸後期の1818年(文政元年)の創業で、羽後町内にあるそば屋で最も古く、そば粉のつなぎにフノリを使う独特の製法で、こしがあるのが特徴。冷たい汁をかけた「冷やがけ」が看板メニューとなっています。

 一昨年にオープンした道の駅うご「端縫いの郷」で人気のそばダイニングでは、弥助そばやの6代目である金さんが若手の社員を指導して独特の製法を伝授しており、地元でも製法と味が継承されつつありますが、さらなる展開です。昨日行われた記者会見で金さんは「伝統の味を後世に残したいと思っており、ドリーム社による事業展開はありがたい」。村上社長は「弥助そばやは秋田の宝。のれんを守り、顧客に愛される店をつくりたい」と話しています。

 今年で創業200年となる弥助そばや。今週の20日(土)には地元の有志による実行委員会が主催して、「弥助そば屋 創業200周年を祝う会」が開かれます。

# by shouichiro_sato | 2018-10-16 21:31 | 産業振興 | Comments(0)  

消費税率

 安倍首相はきょうの臨時閣議で、来年10月から消費税率を10%に引き上げる考えを示しました。そのうえで、消費の冷え込みを抑えるために、来年度以降の予算編成や税制改正で、幅広い対策を実施する方針です。

 消費税率の引き上げはもともと平成27年10月に予定されていましたが、これまでは景気への悪影響を理由に(引き上げをしないことで国民に信を問う?解散もありましたが・・・)2回に亘って延期。今回は早めに方針を表明することで増税へ向けた既成事実を積み上げ、来夏の参院選への影響を避けるということなのでしょうか。

 ただ、菅官房長官は記者会見で「リーマンショック級の打撃があった場合には、先送りも含めて検討するという政府の方針に変わりはないか」と問われると、「全く変わってない」と述べています。

# by shouichiro_sato | 2018-10-15 21:19 | 国政・時事 | Comments(0)  

地域の高校

 県立雄勝高校は創立40周年、県立羽後高校が創立70周年を迎え、昨日は記念式典や行事が開かれました。
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  (写真・13日に雄勝高校と羽後高校で行われた記念式典。両校の体育館で)

 雄勝高校は遠距離通学者の解消と旧雄勝町の進学率の向上に対処するために、地域の強い要望活動によって1978年(昭和53年)の役内川のほとりの現在地に誕生。1期生の募集定員は184名でした。これまでの卒業生は3934人ながら、地域の人口減少や少子化により、現在の在校生は69人。再来年の2020年には独立校としての歴史を閉じ、湯沢翔北高校の雄勝キャンパスとして新たな歩みを始めることになっています。

 羽後高校は1948年(昭和23年)に湯沢南高校定時制課程の西馬音内分校と田代分校として認可されたのが始まり。59年には西馬音内分校と同三輪分校が統合し、羽後町から校舎工事費や敷地が提供され、西馬音内下川原に校舎を建築。県下初の定時制独立校となり、校名は県立羽後高等学校に。86年には現在地に移転して新校舎が完成し、88年には同町仙道地域にあった羽後高校高瀬分校が閉校しています。これまでの卒業生は1万736人。同校も生徒数は減少しており在校生は159人ですが、地域に必要な高校として特色のある教育が行われるよう、地域を挙げて盛り上げていくことを確認した一日でした。

# by shouichiro_sato | 2018-10-14 21:35 | 秋田県 | Comments(0)  

JA統合

 秋田県内にある14の農業協同組合(JA)が、県単一JAへの統合を検討していることが明らかになりました。JAの再編を巡っては、2009年の秋田県JA大会で県内のJAを5つにする構想を決議していましたが、実現していません。そうした中で急浮上した「県内1JA」構想、実現の可能性はあるのでしょうか。

 関係者によると、組合員の減少や高齢化に加え、出資金の減少、各JAの規模縮小が避けられない状況になっており、多くのJAで経営悪化が見込まれるとのこと。こうしたことから14JAの組合長やJA秋田中央会の幹部らでつくる組織整備・経営改革推進本部委員会が5月以降、今後の在り方を協議。農家の所得向上や生産拡大には、各JAの経営資産を結集することが必要だと判断して議論を進めていました。

 JA全国中央会によると、「1県1JA」は1999年の奈良県が第一号で、香川、沖縄、島根の3県が続いています。秋田県で統合が実現すれば、生組合員数や農産物取扱高、事業総利益などで全国トップのJAとなるようです。

# by shouichiro_sato | 2018-10-13 22:39 | 秋田県 | Comments(0)