多発する事件に思う

 山本郡の藤里小学校1年の男児が殺害、死体遺棄された事件は同じ団地に住む33歳の主婦が4日夜に逮捕され、本格的な取調べが続いています。今朝の秋田魁新報も特集記事や写真グラフまで企画して、今までに県内であった殺人事件では異例の扱いで報道しているように、県民の関心も高く、「一体何があったのか? 動機は何か?」などの真相究明に、捜査本部は一層の努力をしてほしいと思います。そして1日も早く、住民生活に平穏な日々が来ることを祈っています。

 一方、時代の寵児のようにもてはやされた投資会社「村上フアンド」の46歳の代表が昨日、東京地検特捜部に証券取引法違反(インサイダー取引)の疑いで逮捕されました。逮捕前には異例の記者会見を行い、「聞いちゃった」「儲け過ぎたから嫌われているんでしょ」などと、いつもの冗舌でまくし立てていましたが、ライブドアのホリエモンより悪質な行為だという声もあり、今後の捜査の行方が注目されます。

 先頃は山形県の農村で、早朝に隣家へ押し入った殺傷事件がありましたが、隣近所でも信頼関係が損なわれてきたり、ヒルズ族に代表される「濡れ手に粟」の金儲けがもてはやされたり、何ともおかしな世の中になってきた感じがします。情報化の進歩や高速交通体系の整備は、事件・事故をも一緒に全国に拡散し、これには地域差がない時代になりました。「所得が低くても人間関係を大切にし、少しは不便でも豊かな自然環境を活かして頑張っていこう」と格差社会を乗り切る策を思考しているときに、何とも皮肉な事件が多発しているものです。

 もう一度、社会生活のルールや経済活動の倫理が尊重されるように努める必要があります。「道徳」とか「倫理」という言葉を使うことが躊躇されるのも変ですが、このままでは大切なものがヒラヒラ落ちていくようで心配です。

# by shouichiro_sato | 2006-06-06 16:39 | 社会・話題 | Comments(0)  

いよいよ私も、歌手デビュー?

 田植えも終わって、農家の皆さんも一息ついているこの頃、羽後町では歌や踊りの愛好者による催しが盛りだくさんです。5月28日には羽後町なつめろ同好会(会長・矢野恒夫さん)が主催して「第1回歌と踊りのフェステバル チャリテイーショー」が西馬音内盆踊り会館で行われ、大盛況でした。

 以前から羽後町は民謡・民舞の盛んな所で、近年では王藤正蔵さん、小沼芳之助さん、和賀由里子さんなどの民謡日本一が誕生していますが、カラオケが普及するにつれ、演歌から歌謡曲まで幅広く楽しんでいるグループが多くあります。特に最近では、人情芝居を中心に、本格的な歌謡・舞踊ショーを展開する劇団「まどか」(座長・斎藤昭子さん)が結成され、旗揚げ公演も13日に同会館で行われ、超満員のお客さんを魅了しました。斎藤さんは2年前まで町の保育士でしたが、新舞踊の世界では東北チャンピオンのタイトルを持つ実力者。娘の恵理子さんや孫の水涼(みすず)ちゃんも団員で町の人気者ですから、将来が楽しみです。

 そして今月4日の日曜日には午前10時から、羽後町カラオケ同好会(会長・佐藤久男さん)が主催する「第2回さなぶりチャリテイー公演」が町活性化センターで開催されます。ゲストに名司会・名演技の梅丸たまこさんを迎え、歌と踊りの60番組で5時間余り。町内外ののど自慢や斎藤昭子さん他の踊り上手が多数出演します。実は私も、47番目に「お楽しみプログラム」でマイクを持つことになっています。昨年の舞台では北島三郎の「山」を歌いましたが、選挙の演説とは勝手が違って震えが止まらずに足がガクガク、冷や汗を流してしまいました。(やっぱり)今年も心配です。

 チャリテイーですので入場料は当日券で1200円。収益は町の福祉事業に寄附されます。私を除けばとても素人とは思えない熱演の数々(衣装・照明・音響も超一流です)。是非とも皆さん、応援にご来場ください。

# by shouichiro_sato | 2006-06-02 23:47 | 地域活動 | Comments(1)  

無料開放の駐車場を利用しました

 県が無料開放を始めた秋田市中心部の日赤・婦人会館跡地駐車場、初日に利用しました。
 
 砂利を敷き詰めてロープで区割りした簡易駐車場。すぐ近くのお店に用事があったので便利だと思いましたが、そのついでに仲小路通りを歩いてみると、「う~~ん」と考えてしまいました。確かに、「普段は駅前の公営駐車場(有料)を利用しているが、無料なのでここから歩きます」という人もいました。ただ、それはお金のかからないところを選びたいという利用者の本音であり、街の賑わいには直結しない現象です。事実、通りに面した立派な立体駐車場など、近隣の有料駐車場はガラガラ。大きな欅の新緑がさわやかな雰囲気を醸し出して、つい誘われるように覘いたお店もありますが、どうも全体的には、通りそのものが裏通りのようで楽しくありません。

 何故そう思うのか。それは、県都・秋田市の顔でもあるべき駅前から旧産業会館跡までの街づくりのコンセプト、イメージが感じられないからです。街を歩くワクワクするものがないからです。こうした状況からすると、施設整備などを核とする日赤跡地などの再開発計画を進めるだけでは、抜本的な街の活性化にはつながらないと思います。広小路から中央通りまでを含めた街のビジョンを示す必要があります。県庁内の若手によるプロジェクトでは、市役所や美術短大の移転などが提案されているといいますが、これも従来の発想から脱皮できない意見です。ここは、もっともっとさまざまな意見を出し合い、県民的議論を展開したらどうでしょう。その間に、県と秋田市は遊休用地をどんどん取得して、思い切った構想が描けるようにする。ここまできた以上はこれ位の腹構えで望みたいものです。秋田湾の埋め立てや南が丘の宅地造成に費やしてきた巨額の経費を考えれば、できないことはありません。

 経済産業省は30日、空洞化に悩む全国の商店街の参考にしてもらおうと、「がんばる商店街77選」を公表しました。にぎわいあふれる商店街には、盛岡、仙台、山形の各市。まちづくりと一体となった商業活動では青森市。アイデア商店街では東北で9ヵ所。秋田県ではこの部門に唯一鹿角市が紹介されていますが、山形県からは4ヶ所ありました。秋田県における中心市街地のまちづくりがいかに手薄だったかがわかります。

 などと考えながら食べた、「さかいだ」さんのテイールームのランチ(650円)はおいしかったです。ご飯もお替りしてしまいました。無料駐車場の近くには、そばの本場・西馬音内の分家筋に当たる「弥助そば」や素敵なイタリアンレストランもあります。無料駐車場を利用してどうぞご利用ください。お薦めです。

# by shouichiro_sato | 2006-05-31 11:29 | 産業振興 | Comments(2)  

藤木春悦さん、ご逝去

 私の一日は新聞を読むことから始まりますが、必ず丁寧に見るのが「おくやみ」欄です。
 土曜日の朝もいつものように目を通していて、ビックリ仰天。高校時代の同級生の名前がありました。「まさか?」と思いつつ職場の友人に電話をすると、「病気が重かったみたいだ。残念としか言いようがない」と一言。私も早速、彼の自宅へ伺いました。ご遺体の前で奥様は「早く仕事の現場に戻りたい、と言い残して逝ってしまいました」と、早すぎた彼の最後を話してくださいました。

 高校時代はお互いによく知らない者同士でしたが、私が町の仕事をするようになってから、角館町の当時の町長・高橋雄七さんから「あなたの同級生で有望な若手がいる。広報担当をやっているが、写真の腕前は超一流。角館の桜も祭りも、彼の写真でますます有名になった」と、紹介されたのがきっかけでした。以来、角館町に行ってはお世話になってきました。ただ、申し訳ないことに、昨年の選挙後は彼も合併問題やらで忙しいだろうと思っておりましたので、訪ねることもできず、今年の初めに病気が発覚して入院したことも知りませんでした。それだけに、残念至極です。

 彼の名は藤木春悦さん、53歳。写真集「角館のお祭り」の撮影者として知られ、総合情報センターの企画運営を担当し、いち早く町のホームページを立ち上げ、交流と観光の町としての角館を広く紹介してきた功労者です。仙北市誕生までは角館町企画政策課長として敏腕を発揮し、合併後は市教育委員会学校教育課長の要職にあり将来を期待されている逸材。体重80キロ超の強靭な体格でありながら、一瞬を逃さない繊細なレンズの持ち主でした。28日の葬儀には親戚の仏事があって出席できませんでしたが、彼のことですから、多くの仲間達に見送りされたことでしょう。

 一昨年には、旧中仙町の「ドンパンまつり」の生みの親ともいうべき高橋貞子さん(中仙観光協会事務局長)が50代前半で亡くなり、地域興し運動に取り組んできた者にはポッカリ穴が開いてしまった状況でしたが、また一人逝ってしまいました。「人生に長短なし」とは言うものの、無念だったろうと思うと言葉が続きません。
 
 「心からご冥福を祈ります」  合掌。

# by shouichiro_sato | 2006-05-29 16:18 | 今日の出来事 | Comments(0)  

大森に「芝桜」を見に行こう

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 気になっていたので、また寄ってみました。
 横手市大森にある「芝桜フェスタ」の会場は平日の夕方だというのに、沢山のお客さんがおりました。通路を散策しながら子供の姿をビデオに撮影したり、遠くから構図を決めて写真に収めたりと、素晴らしい芝桜の地上絵に、皆さん満足の様子です。「すごいな~」「綺麗だなあ~」という溜息が伝わってきました.

 ゴルフ場や野球場・保養施設が揃う「大森リゾート村」の一画、冬期間はスキー場になる斜面およそ70アールを利用して、赤・紫・白などを組み合わせた見事な芝桜のアート(地上絵)が完成しています。構想から植付け、そして今日までたぶん3~4年もかかったと思いますが、急斜面でしかも肥沃でない土壌の場所に、「よくぞ咲かせてくれた」と感心してしまいました。

 実は、芝桜を何年も咲かせ続けることは大変難しいことです。まず、雑草に弱いこと。除草をしっかりしないとすぐに負けてしまいます。そして、増えすぎると土中酸素が欠乏するのか枯れてしまいます。花の色も白が強くなり変色してきます。ですから、この素晴らしい光景には多くの人たちの「手」がかかっているのです。市も予算措置しているでしょうが、それ以上に市民ボランテアの協力があるのだと思いました。何とか頑張って、これから毎年、見事な芝桜を見せてください。お願いします。

 吉川英治さんの言葉に、「菊まつり 花見るときは 陰の人」というのがあったと思いますが、まさにその言葉を思い出しました。関わった方々がさらに頑張ってくれるように皆さんで応援しましょう。そのためにも「大森リゾート村」においでください。まだまだ見頃は続きます。

# by shouichiro_sato | 2006-05-26 23:23 | 今日の出来事 | Comments(0)  

「一隅を照らす」気持ちで

 上到米地区振興会の総会が昨夜開かれ、今年の事業計画や予算を決めました。上到米は羽後町の西部、中山間地域である田代地区のひとつで、私の生まれ育ったところ。もちろん現在もここに住んでいますが、151世帯、7集落で構成されています。振興会は今から30年ほど前、小学校の改築運動をきっかけに、「ムラの課題には団結して取り組もう」と全戸が加入して組織されたもので、町内でも歴史のある団体です。

 しかしながら当地域でも少子高齢化の影響は大きく、10数年前から村社「唐松神社」の祭典では子供や青年有志による恵比寿俵の奉納が途絶え、一昨年には地域の拠点だった上到米小学校が統合のために閉校するなど、明るい話題が少なくなっていました。それでも振興会の呼びかけで、春の道路クリーンアップや河川の草刈、峠の花壇整備、住民運動会、町政懇談会などを実施して地域の環境整備とコミュニテイの醸成に努めてきました。

 今年の総会での話題は「住民運動会をどうする?」。小学校があった頃には用具の準備や進行でも先生方の協力でスムーズでしたが、昨年は初めて住民だけで企画・運営しましたので、今年も実施できるか心配でした。実際、役場支所が廃止された昨年は、「支所の職員がいなければ準備は無理だ」として、地区の総会で採決をし、伝統ある運動会を中止した町内もありました。しかしその心配は上到米では杞憂でした。

 「年に1回しかない集いの場。ムラの老若男女が一同になる機会は運動会しかない」「ムラに住む嫁さんの顔を見るのも、ムラの子供たちと接するのも運動会しかないのでは?」「無理をせず、半日のプログラムでも十分楽しめる。その後の反省会も楽しいものだ」など、地域のコミュニケーションを大切にしていこうという声ばかり。そういえば4月30日の早朝、地域に通じる3箇所の峠のクリーンアップにもほぼ全戸からの参加がありましたし、来月に予定されている河川の草刈についても、各集落ごとに準備が進んでいますから、ムラの連帯感は健在です。

 それでも、課題は盛り沢山。「携帯電話のアンテナ鉄塔は完成したが通話の目途が立たない」「旧小学校校舎を福祉施設や集会所に改修する計画はあるが着工時期は未定」「山間部ゆえにテレビは共同受信設備だがデジタル放送は見れるか」と、総会後の懇親会では話題は尽きません。25年前に初めて選挙に立候補して以来、私は振興会の応援団でしたが、無役になった昨年春、「今度はムラにかかわってもらいたい」といわれて会長に就任したもの、まだまだ地元では半人前。ビールを飲みながら役員の皆さんと意見交換し、改めて、そこに住む人達の視点で、「過疎地であっても一隅を照らす」ために頑張っていきたいと決意しました。 

# by shouichiro_sato | 2006-05-24 14:23 | 地域活動 | Comments(0)  

幼い子供を犠牲にするな

 「まさか?」と思うほど、いまだに信じられない事件が自然豊かな白神山地の麓、山本郡藤里町で発生しました。小学1年生の男児が殺害、遺棄された事件は遺体発見から今日で4日目。昨日は遺族や同級生など200人あまりが参列して葬儀が行われました。テレビで伝えられる町教育長の会見からは、深い「悲しみ」と「怒り」がにじみ出ていて、目頭が熱くなってしまいました。

 わずか1ヶ月前には、男児の住む2軒隣の小学4年生の女児が行方不明になり、水死体で見つかっているなど、「故郷の原風景が残るような農山村で一体、何があったのか?」と、不安は募るばかりです。能代警察署に置かれた捜査本部には一日でも早い事件の全面解決、犯人逮捕を願ってやみません。

 それにしても最近、全国的に幼い子供が犠牲になる事件が多すぎます。何も抵抗できない弱者を狙った卑怯な犯罪は人間関係の希薄な都会の出来事かと思っていましたが、ここに来て田園豊かな農村地帯でも多発していることに、背筋が凍てつく感じがします。登下校は親が送迎しなければいけなかったり、外で子供たちが遊べないなどというのは、秋田では考えられない光景ですが、しかし現実には私の住む町でも「○○地区子供を守る会」が7箇所に結成され、パトロールや広報・啓蒙活動を開始しました。

 かつて、村ではどこの家の子供であれみんなが声をかけていましたが、いつの間にか「隣は何をする人ぞ」「うちの子供には指図をしないで」となってきたのも事実です。しかし、出会った人に「おはようございます」と挨拶もできない社会は問題です。犯罪行為は言語道断ですが、「思いやり」や「優しさ」といった大事なものまで置き去りにされないよう、慎重に対応しましょう。

# by shouichiro_sato | 2006-05-22 15:02 | 社会・話題 | Comments(1)  

「北前船コリドール 経済・文化フオーラム」に参加

 16日午後6時から秋田市の県民会館大ホールにおいて、「北前船コリドール 経済・文化フオーラム」が開催されました。北前船コリドール(回廊)構想を推進している秋田公立美術工芸短期大学学長・作家の石川好先生らが呼びかけたもので、1400人もの参加者で会場は熱気ムンムン。夕食も忘れる程の充実した2時間半でした。

 北前船と呼ばれる海上ネットワークができた頃の日本海側の諸都市は、日本経済の中心として歴史に名を残していますが、今は少子高齢化と産業の低迷に悩んでいる地域です。この地域の再生のために庄内地方から男鹿半島にいたる海岸線の市町村を一つのコリドールと考え、県の違いを越えて連携し、北日本復活ののろしを上げようというのです。フオーラムでは東京大学大学院経済学研究科の伊藤元重教授や㈱パソナ代表取締役・南部靖之氏、㈱ANA総合研究所代表・浜田健一郎氏、東北公益文化大学の高橋英彦教授、それに建築家で東京大学特別栄誉教授の安藤忠雄氏らが当地方についての率直な意見を開陳されました。

 講演や討論で強調されることは、やっぱり地方の「自立」。「地域が生き残るためには人と違ったことをやる独自性が大切。これからは地域性や歴史、文化を活かした産業が伸びてくる」「企業誘致より人材誘致を」「観光客をリピーターにするのは人との出会いだ」「大分県湯布院のような地域イメージをつくろう」「人口3千人の交通が不便な瀬戸内のゴミの島が、年間15万人の観光客を迎える島になった。島全体を現代美術の館にしたいという篤志家の夢が実現した」など、これからの地域づくりの方向を示唆するお話がいっぱいありました。

 そうした話を聞いていて、私は20年前の同じような光景を思い出しました。場所も同じく県民会館です。大分県で始まった一村一品運動をきっかけにして「地域おこし」の取り組みが注目され、県町村会などが主催して「秋田をおこすシンポジューム」が開催されたのです。当時の高田秋田市長いわく「空前にして絶後」の催しでした。2日間の日程に延べ4千人の県民が参加しました。秋田魁新報は特集紙面を、NHK秋田放送局は朝から夜までの特別番組を企画したことを覚えています。    

 ・・・・・・・それから20年余。積極的に実践したところと無関心な地域との格差が県内にも出てきています。人材もしかり。やはりここは「口先よりも行動」でフオーラムの成果を出しましょう。 

# by shouichiro_sato | 2006-05-17 16:02 | 産業振興 | Comments(1)  

正直者が馬鹿を見ないように

 県内は今、代掻きから田植えの真っ最中。このところの好天にも恵まれて、農家の皆さんの今年の米作りにかける意気込みが伝わってきます。  ・・・・・・がしかし、ここにきてまたも大潟村から「我慢できない」ニュースが報じられています。農家8人で組織する「オーガニック・ファーム・大潟」が、昨年に引き続いて、畑作の計画で取得した農地約150ヘクタールに田植えを行っているという。会長の涌井徹氏によれば、「(当初計画の)大豆では農地取得のための借金が返せない」からと、村の指導や村議会の決議を無視して実施している模様です。

 こうした事態に黒瀬喜多村長は、「認定農業者の取り消し手続きを粛々と進める」として、当初計画の変更は農地の取得資金である農林漁業金融公庫の農業経営基盤強化資金(通称・スーパーL資金)を借りることができる条件に合致しないとしています。一方、涌井氏は「取り消しの決定があれば村を相手に撤回を求める訴訟を起こす」と応戦の構えですが、私は黒瀬村長の判断を支持します。いくら時代を先取りしている有能な経営者の一人であり、県内の所得番付の上位の常連でも、ルールを逸脱した行為は納得できません。米産県として、米の価格安定のために多くの農家が協力し、需給調整に参加している状況からしても、これ以上の「わがまま」を許してはいけないと考えます。

 これについて、寺田知事は15日の記者会見で、「(村長と涌井氏の)両方に問題がある」と指摘していますが、これも問題です。県は12億円もの農地取得資金を審査した村の審査会に参加しておりながら、昨年以来の対応は村まかせの感じが否めません。涌井氏は寺田知事の強力な支持者であり、黒瀬村長の後援会長でもあります。さらに、畑地を水田として利用するための土木工事には寺田知事が以前に社長を務めた建設業者も関わっていたようですから、ここは3人で忌憚のない話し合いをして、農業県の県民が納得するように解決するべきです。

 このところ、新しい農政への対応を指導するため、「あぜ道ミーテング」で県内の集落を訪問している寺田知事ですが、一番最初に行くべきところは大潟村の田植えの現場ではなかったですか?

 「正直者が馬鹿を見ないように」しないと、政治への信頼はすぐに崩壊してしまいます。
 

# by shouichiro_sato | 2006-05-16 16:45 | 秋田県 | Comments(0)  

菅総務副大臣と面会

 12日午前、総務省で菅義偉副大臣に会うことができました。湯沢市秋の宮(旧雄勝町)の出身で湯沢高校から法政大卒。代議士秘書、横浜市議を経て神奈川2区選出の衆議院議員、現在4期目。昨年秋の総選挙後、小泉内閣の中枢である竹中総務大臣の片腕として、郵政改革や地方交付税の見直しを含む国と地方の在り方などの難しい課題に取り組んでおられます。

 昨年の知事選挙でも帰郷され、私も直接アドバイスをいただいておりましたので、その後の経過報告とふるさとの課題などについて意見交換してきました。特に、山形新幹線の新庄以北の延伸や県境を越えた高速道路のネットワークづくりについては関心があるということで、JR東日本や関係機関への運動の進め方に知恵を出そうと語ってくれました。とかく最近は費用対効果が重んじられ、地方への投資が激減している状況ですので、大都市に住みながらも秋田の現状を心配している菅副大臣の言葉に嬉しくなった次第です。

 来月上旬には公務で秋田入りし、観光振興などについて意見交換されると聞きましたが、地元湯沢市では高校時代の同級生たちが発起人となって、「菅議員と語る会」も開催されます。当初は仲間内の会合の予定だったといいますが、噂を聞いた市民の皆さんからの参加希望も多く(実は私もその一人です)、主催者も困惑したことでしょう。選挙区は違ってもふるさとの期待は高まるばかりですので、菅副大臣のご活躍を祈念したいと思います。

 そういえば、東京9区の菅原一秀衆議院議員のお父さんは羽後町田代、お母さんは湯沢市内のご出身です。人口減少で秋田の選挙区は定員が少ないものの、ご家族などの関係者を見てみると秋田に縁のある政治家もまだまだいるはずです。各市町村に「首都圏ふるさと会」があるように、先生方の「秋田県応援団」があればいいですね。意外な方が秋田とご縁があったりして、面白いと思います。

# by shouichiro_sato | 2006-05-14 14:05 | 政治活動 | Comments(0)