カテゴリ:国政・時事( 439 )

 

日本の政治と野党

 連合秋田が主催する政治フォーラムで、一橋大学大学院社会学研究科教授・中北浩爾氏の講演を聞きました。演題は「これからの日本政治と野党」で、先に行われた総選挙の結果をどう読むのか、野党の今後はどうあるべきかについて、データをもとに短期、中長期的な課題を話しています。

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  (写真・講演する中北教授。都道府県議会の議席率は自民党が50%前後で推移)

 注目されるのは、安倍晋三首相が森友・加計問題などで支持率が急落して「追い込まれ解散」したにも拘わらず、希望の党の結成と民主党の合流、立憲民主党の結成で野党が分裂。結果として、民主党政権失敗後の自民党の大勝の構図が繰り返されたこと。

 「分裂した野党に無党派層などからの風は吹かず、自民党は低投票率でも分厚い支持基盤と公明党の選挙協力で手堅く勝利」したと分析しています。安倍首相は野党の政策を取り込むなどして争点を潰し、低い投票率でも安定的に勝利する方程式?で、歴史的な国政選挙5連勝を遂げています。

 さらに、「日本では二大政党制の実現は難しい」とも述べました。理由は都道府県議員の約5割が自民党で、全国的に優位なこと。しかも固い宗教票を持つ公明党と選挙協力をすることで、小選挙区制では自民党に過大な議席を与え、自公を結合させて「自民一強」を強める効果があり、野党は支持基盤の強化を図る必要があるとしています。

by shouichiro_sato | 2017-11-30 23:23 | 国政・時事 | Comments(0)  

「根拠不十分」

 大阪の学校法人「森友学園」に国有地が(ゴミの撤去費用として)約8億円も値引きされて売却されていた問題で、会計検査院は「値引額の算定方法には十分な根拠が確認できない」とする検査結果を国会に報告しました。

 値引きの根拠となったゴミの撤去費用について会計検査院が試算し直したところ、国土交通省大阪航空局が推計した処分量の31~71%にとどまることが判明。1㌧当たりの処分単価がどのように決まったかを示す資料もなかったとか。さらに、財務省近畿財務局や同航空局とも、関係文書をすでに破棄しているため、「妥当性について検証を十分行えなかった」としています。

 政府は国会で「適正な売却だった」と繰り返してきましたが、あらためてその根拠を説明する必要があります。国有地の売却に当たった事務方が、どのような基準に基づいてこうした対応をしたのか。文書の破棄は恣意的に行われたのではないか。一時にせよ、安倍首相の夫人が開設予定の小学校の名誉校長を務めていたことで、官僚が「忖度」して便宜を図ったのではないか。

 会計検査院の報告によって、森友学園問題は再び注目されることになりました。

by shouichiro_sato | 2017-11-22 23:24 | 国政・時事 | Comments(0)  

代表辞任

 「日本をリセットする」として希望の党を立ち上げ、自ら代表になっていた小池百合子・東京都知事が14日、代表を辞任しました。同日開かれた希望の党両院議員総会で、国会議員による新たな執行部が決まったことから、「創業者の責任としてスタートしたが、代表は降りさせていただく」と述べています。

 都知事選での勝利や都議選での躍進を受け、勢い勇ましく「国盗り物語」へ踏み出したものの、衆議院議員選挙の候補者を巡る「踏み絵と排除発言」で失速。産経新聞社等が11~12日に行った世論調査では、希望の党への支持率が過去最低となる3%台にまで下落。13日に開票された東京都の葛飾区議会議員選挙では、小池氏が特別顧問となっている「都民ファーストの会」の公認で5人が立候補したものの、一人しか当選できない等、小池フィーバーの熱はすっかり冷えてしまいました。

 このまま二足の草鞋を履き続けると、知事としての職責すら危うくなってくる・・・・、そんな気がしてなりません。

by shouichiro_sato | 2017-11-15 23:44 | 国政・時事 | Comments(0)  

地上イージス

 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の導入に関し、秋田県と山口県が配備先の候補地として検討されていることが明らかになりました。

 同システムはイージス艦と同様のレーダーやミサイル発射装置などから構成される地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム。北朝鮮に対する弾道ミサイル防衛の新規装備で、運用は陸上自衛隊が行い、防衛範囲が重ならないよう、東日本と西日本に2基分散配備する方針です。政府は来月中旬にも閣議決定する方向だとされ、2023年の運用開始を目指しています。

 ただ、有事の際は弾道ミサイルの標的にされる恐れもあり、地域住民が危険にさらされるリスクが高まる懸念はぬぐえません。政府には県民の不安や生活への影響、設備の必要性などについて納得がいく説明を求めたいと思います。

by shouichiro_sato | 2017-11-13 23:42 | 国政・時事 | Comments(0)  

第4次安倍内閣

 衆院選後の特別国会がきょう召集され、衆・参両院の首相指名選挙で第98代首相に選出された安倍晋三自民党総裁は、第3次安倍第3次改造内閣の全ての閣僚を再任して、第4次安倍内閣を発足しました。

 第3次改造内閣の後は国会が開かれていないため、答弁する機会がなかった閣僚が多数いますから、当然と言えば当然のことでしょう。解散・総選挙で低迷してきた支持率をリセットすることになるのか。これからが正念場です。

by shouichiro_sato | 2017-11-01 23:52 | 国政・時事 | Comments(0)  

2017衆院選

 突然の解散で始まった衆議院議員選挙の開票から5日。自民党は281議席を獲得する大勝で、公明党と合わせると定数の3分の2を確保する310議席となりました。民進党と合流することで政権交代を目指すとした希望の党は、小池百合子代表(東京都知事)が「排除の論理」を持ち出したことで急速に失速。希望に加わらなかった民進党前議員が立ち上げた立憲民主党が、公示前の16議席から54議席の躍進し、野党第1党に。共産党や日本維新の会も公示前の議席から減らす結果となりました。

 秋田県の3小選挙区は公示前と同じで自民が独占。希望は比例で2人(1人は単独、1人は復活)が当選し、公示前と同じ与党3、野党2の議席です。

by shouichiro_sato | 2017-10-27 23:14 | 国政・時事 | Comments(0)  

衆院解散へ

 強い台風18号の暴風雨が日本列島を縦断するのと合わせるように、衆議院の解散突風が吹き荒れ、あっという間にほぼ本決まりになりました。

 安倍晋三首相は国連総会に出席するための訪米に先立ち、「帰国後に判断したいと考えている」と答え、9月28日に召集される臨時国会の冒頭に解散し、10月10日公示、22日投開票の日程を軸に総選挙を実施する意向です。

 このタイミングでの解散に、野党は「大義がない。森友・加計学園隠しだ」と一斉に反発していますが、総選挙は与野党逆転を目指すチャンス。日頃の政策を訴えて堂々と戦うチャンスが早めに来たと思えばいいですネ。

 内部分裂や離党者がでている民進党、小池百合子東京都知事の勢いをかって新党結成を目指すグループなど、野党がもたついて?いるうちに解散に打って出る安倍首相。・・・・この時点では戦略が一枚上でした。

by shouichiro_sato | 2017-09-18 19:33 | 国政・時事 | Comments(0)  

民進党人事

 民進党はきょう両院議員総会を開き、前原誠司代表が提案した執行部人事を承認しました。しかし、代表選を戦った枝野氏を代表代行に起用するなど、緊張感?のないいつもの顔ぶれが再び並んだようで、新鮮味に欠ける布陣です。

 幹事長人事が混迷して(失礼ながら)期待感が薄い体制になっており、代表選挙をやったにしては、変化なく収まってしまいましたネ。

by shouichiro_sato | 2017-09-05 23:27 | 国政・時事 | Comments(0)  

民進党代表選

 民進党の新しい代表に、前原誠司氏(元外務、国土交通大臣・55歳)が選出されました。

 代表選挙に立候補していたのは前原氏と枝野幸男氏(元官房長官・53歳)の二人で、国会議員票で多くの支持を集めていた前原氏が502ポイントを獲得し、枝野氏に170ポイント差をつけて一騎打ちを制しています。前原氏は共産党を含む野党共闘に消極的な保守派が、枝野氏は共産党との共闘を容認するリベラル派が支持をしている構図でした。ただし、目指すべき社会像や経済・社会保障政策については大きな違いはなく、「お互いに支え合う、連帯の社会」を重視しています。

 ただ、民進党は前身の民主党時代から、内部での路線対立が時々勃発し、統一した意思決定の難しい面が多々ありました。様々な意見があるのは当然のことであり、それらをどのように収斂していくのか。自民党の一強体制が続く中で、政権交代が可能な政党になるためにも、前原氏の今後のかじ取りが注目されます。

by shouichiro_sato | 2017-09-01 22:29 | 国政・時事 | Comments(0)  

安定優先

 安倍晋三首相は3日、第3次安倍第3次改造内閣を発足させ、安定を優先した顔ぶれで低下している支持率の挽回に努める姿勢です。

 お友達?と言われたメンバーを避け、骨格となる重要閣僚を留任させ、経験豊富な実力者を登用。サプライズもなく新鮮味に欠ける顔ぶれではあるものの、まずは実務優先で取り組むことが必要でしょうネ。

by shouichiro_sato | 2017-08-03 23:30 | 国政・時事 | Comments(0)