カテゴリ:09・総選挙( 17 )

 

不満が爆発

f0081443_21334023.jpg NHKが今月4日から3日間、全国で実施した電話による世論調査によると、今回の総選挙で民主党が圧勝した原因について質問したところ、「自民党政治への不満」が52%で最も多く、次いで「政権交代への期待」が25%、「政権公約・マニフェストへの期待」が10%でした。 

 (写真・今夜のNHK「ニュースウォッチ9」)

 「政権選択」が争点になり各党のマニフェストに関心が集まった選挙でしたが、やはり「自民党への不満」が「一度は民主党にやらせてみよう」という投票行動に結びついていました。ただし、民主党を中心にする政権が発足した後の暮らしはどうなるか聞いたところ、「良くなる」は21%。「悪くなる」12%、「変わらない」61%で、厳しい目で見つめています。自民党の建て直しに期待するかでは「大いに期待する」24%、「ある程度期待する」39%となっており、こうした有権者の評価も注目されます。 


 さらに、民主党が公約した政策の中で最優先で実現してもらいたいものは「最低保障年金の実現」が28%で一番多く、「後期高齢者医療制度の廃止」が21%、「子ども手当の支給」が17%。「高速道路の無料化」は期待が低く、2%です。

 もっとも、「最低保障年金7万円」がすぐに支給されるかというと、年金記録の点検や一元化が行われた後の目標であり、具体的な実施年度は不明。後期高齢者医療制度を元へ戻すにしても、社会保障費の増加への対応は不透明。景気の回復や格差の解消とともに、国民の期待に応える政策の実施には課題も山積しています。

 一方、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で自民党の敗因を聞いたところ、「麻生首相の判断や言動」が29.5%、「自民党の実績への評価」が28.9%、「麻生首相以前の首相の判断や言動」は19.6%で、「自民党の政権公約の内容」を敗因としたのはわずか6.4%でした。

 尚、NHKの調査で来週に新首相へ就任する鳩山氏への期待を尋ねたところ、「期待する」66%、「期待しない」30%でした。

by shouichiro_sato | 2009-09-07 23:07 | 09・総選挙 | Comments(1)  

政権交代

 きのう投開票が行われた衆議院総選挙は、民主党が過半数を大きく超える308議席を獲得。連立に参加すると思われる社民党と国民新党、それに無所属で当選して民主党に加わる予定の当選者を合わせると衆院の3分の2、320議席を超える模様です。自民党と公明党の現政権は歴史的な惨敗となり、「政権交代」が現実のものとなりました。

 4年前の小泉政権では「郵政解散」で圧勝した自民党でしたが、今度は国民の厳しい鉄槌を受けました。一方、変化を求めた国民の民意を受けて圧勝した民主党には「国民の生活が第一」と掲げたマニフェスト(政権公約)を実施していく使命があります。いよいよ、二大政党による新しい政治の時代を迎えたと言っても過言ではないでしょう。

 ところで、公職選挙法の規制を受ける選挙運動ではない日常の政治活動として、インターネットでのキャンペーン(特に、自民党と公明党)や新聞広告(各党が実施)、テレビとラジオのコマーシャルも氾濫した12日間でした。

 県内でも、選挙用自動車での連呼を止めて小集会や街頭演説を中心に展開した候補者。早朝から交差点で手を振って挨拶したり自転車で住宅地を巡る候補者など、従来とは違った選挙運動も見られました。特にインターネットが普及している社会にあっては、選挙運動期間中でも候補者の主張や行動が常時公開できるように、公職選挙法の改正も必要です。新しい議員の皆さんにはそうした改革にも取り組んでもらいたいと思います。

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  (写真・投票日の30日、秋田魁新報に掲載された自民党と民主党の全面広告)

by shouichiro_sato | 2009-08-31 23:47 | 09・総選挙 | Comments(0)  

無所属

 総選挙の運動はきょうを含めて3日間。いよいよ終盤で、支持を訴える候補者の声もかすれてきました。

 さて、テレビでは政見放送が行われていますが、国政選挙は政党中心の選挙制度であるためか、無所属議員の声を聞くことができません。比例区への立候補も一定の条件を満たした政党と政治団体からでなければできず、無所属候補は重複立候補で復活(救済?)されることもありません。

 ポスターの掲示も無所属候補は所定の掲示場のみ。しかし政党公認候補はそれ以外にも選挙区内で1000枚(裏打ちされたもの)まで掲示することができ、道路沿いや敷地などに何枚も連なり、目立っています。有権者の関心が高いマニフェストの配布も、可能なのは政党のみ。街頭や演説会場で配布したり、新聞折り込みのできるビラの枚数でも、公認より少ない規制があります。

 無所属で立候補するには政党や選挙区、候補者自身の様々な事情があるにしろ、このような公職選挙法によるハンディを乗り越えて奮闘している皆さんには、並々ならぬ「決意と情熱」を感じます。

 そうした中で、政見放送から聞こえてきたある候補者の言葉に「?」。「今回の選挙は、候補者個人ではなく政党を選んでください」とのこと。政権選択の選挙と言われているためか、「政党を選ぶ選挙だ」と強調しておりました。

 果たしてそうでしょうか。私は(比例区は政党を選ぶ選挙でも)小選挙区は立候補している方の政治姿勢とともに、有権者の代表として国政に参加するにふさわしい人、地域の課題解決に頑張ってくれる人、政策の実行力がある人を選びたいと思います。

 秋田県の3小選挙区では前職議員に新人、あるいは新人同士が競い合う激戦が続いており、マスコミの情勢調査では、2区と3区は無所属の新人候補が健闘しています。無党派層が増えている時代とはいうものの、政党の組織力を打破することができるかどうか、注目されます。

by shouichiro_sato | 2009-08-27 23:52 | 09・総選挙 | Comments(0)  

民意

f0081443_22503961.jpg 今夜の秋田朝日放送「ニュースステーション」では、今の国民の気持がよく理解できる世論調査の結果が紹介されていました。(写真・「ニュースステーション」の画面から)

 自民党と民主党の政策を比べた場合に、「どちらの政党を支持するのか」というものです。それによると、「経済成長」や「安全保障」ではダントツで自民党が支持されているのに、「生活支援」や「ムダ削減」では民主党が支持されています。「官僚への指導力」は民主党への期待が多くなっていました。

 この調査から読み取れる民意は、景気回復と日本の外交を担ってきた自民党の政策を認めながらも、現実問題として国民生活が厳しくなっていることに加え、天下りが多い特殊法人等への国のムダ使いを是正できないなど、政治に対する国民の不満・批判があることです。それ故に、今までの政権運営への反省がなく、この状況を変えていこうという明確なメッセージが見えない分だけ、与党は(惨敗が予想されるほど)苦戦しています。

 「経歴」とか「実績」とか、そうした過去のしがらみを越えて、「若くても」「経験がなくても」、将来へ向かって「誠実に」「一生懸命に」頑張ってくれる人を応援しようという雰囲気が、都市部のみならず地方にも湧いてきた感じです。「一度変えてみたら良い。ダメならこの次、元へ戻せばいいじゃないですか」という声が、私の周りでも多く聞かれます。

 選挙運動も残すところ、あと5日。小選挙区制が目指した、選挙のたびに「政権交代」が可能となる二大政党時代に突入する、新しい幕開けを感じる調査結果でした。

by shouichiro_sato | 2009-08-24 23:43 | 09・総選挙 | Comments(1)  

 18日に公示された衆院選。公示直後の18~20日に行った朝日新聞や讀賣新聞の情勢調査によると、民主党が小選挙区と比例区とも自民党を圧倒しており、予想される獲得議席は単独過半数を大きく上回り、300議席を超える「圧勝」の勢いです。

 先月に衆議院を解散してから、投票日まで40日も確保した異例の長期戦で「逆風を弱めたい」という自民党の思惑も、支持率が好転する材料に乏しく、「責任力」をアッピールしている麻生首相の主張と民主党への批判も、有権者を振り返らせるには至っていません。それどころか、閣僚経験者や派閥の領袖などの実力者?までが苦戦している状況のようです。

 さて、マスコミ各社の選挙情勢が報道されると、(私の経験からして)優勢と書かれた陣営は「このまま引き締め、さらに上積みを図ろう」と元気が出てきますが、劣勢な陣営は「不安と心配」で戦意を喪失してしまうもの。

 特に選挙区が広い国や県の選挙では、一度動き出した「山」を引き戻すのは大変です。今回の総選挙では今の閉塞感が漂う政治状況への反発が全国津々浦々に蔓延し、「今回は政権を交代させてみよう」という風が民主党に吹いているように感じます。

 しかし、心配なのは民主党が単独で「衆院の3分の2」以上を獲得し、何でも思い通りになってしまうこと。4年前の郵政解散で自民党が圧勝した結果、構造改革の名の下に「格差」が生じたことを忘れてはいけません。政権交代はしても、程々に牽制しあえるバランスがあっていいのではないか。極端な一党集中は新たな問題を生じないか?・・・などと、思ってしまいます。

by shouichiro_sato | 2009-08-21 23:44 | 09・総選挙 | Comments(0)  

十人十色

 衆院選・秋田県の三つの小選挙区に立候補しているのは自民党3人、民主党2人、社民党1人、共産党1人、みんなの党1人、諸派(幸福実現党)3人、無所属3人の14人です。衆議院の解散から公示までの日数が長かったこともあり、選挙戦はすでに終盤。熱い舌戦が続いています。

 秋田県第三選挙区の候補者の方々は公示日(18日)のブログで紹介しましたので、きょうは第一区と第二区の候補者、10人の皆さんをポスター掲示板の写真でお伝えします。 

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     (写真・秋田県第一区の候補者は5人です。秋田市下浜にて)

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     (写真・秋田県第二区の候補者も5人です。潟上市天王にて)

by shouichiro_sato | 2009-08-20 23:49 | 09・総選挙 | Comments(1)  

衆院選公示

 第45回衆議院議員選挙が公示され、30日の投票日に向けて「政権選択」を最大の焦点にした選挙戦が始まりました。 

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 (写真・立候補者のポスターが貼られた秋田県第三区の掲示板。羽後町で)

 先月21日の衆院解散から1ヶ月余。各政党は政権公約(マニフェスト)を発表し、具体的な政策について比較する時間もあったことから、国民の関心も高まっているものと思われます。

 ただ、小選挙区にあってはもっとも身近な代表を選ぶことでもあり、「自民か、民主か」の二者択一だけではなく、候補者が訴える政策の中身や地域課題への考え方、実行力なども見極めていきたいものです。

by shouichiro_sato | 2009-08-18 16:35 | 09・総選挙 | Comments(0)  

党首討論

 今夜のABS秋田放送「NEWS ZERO」には、衆院の解散後に初めて麻生太郎首相(自民党総裁)と鳩山由紀夫・民主党代表、太田昭宏・公明党代表、志位和夫・共産党委員長、福島瑞穂・社民党党首、綿貫民輔・国民新党代表の6党首がそろって出演し、総選挙のマニフェストや財源問題、消費税の引き上げなどについて討論を行いました。

 政治討論番組は多くありますが、党首自らが考え方を示しているだけに、各党の違いがはっきりしていて、興味深い放送でした。特に「政権交代」が注目される総選挙が始まる中で、サービス合戦になった感じのするマニフェストに目を奪われがちですが、そこに提示した政策の内容や問題を具体的に議論することは重要であり、(バラバラに批判しあうのではなく)こうした機会が増えることを望みたいものです。

 新聞報道によると、12日には学者や経済人らでつくる「新しい日本をつくる国民会議」が主催する麻生首相と鳩山代表の一対一の討論会が予定されています。また、公示前日の17日には、日本記者クラブが与野党6党首の討論会を開きます。テレビ各局も討論会を予定しているようですから、大いに議論の場を設け、国民にそれぞれの主張を聞かせてもらいたいものです。

 公示は一週間後。今年のお盆休みは、政治の話題でいきましょう・・・・・。

by shouichiro_sato | 2009-08-11 23:52 | 09・総選挙 | Comments(0)  

断酒宣言

 2月にローマで行われた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)後の記者会見で朦朧(もうろう)となり、財務・金融担当大臣を辞任した前衆議院議員の中川昭一氏は、きょう選挙区(北海道11区)の帯広市で開かれた自身の総決起大会で、「日本のため、皆様方のために、酒を断つ」と宣言しました。

 朦朧会見は酒のせいではなく、疲労と風邪薬の飲み過ぎからきたものだと釈明していましたが、会見前に飲酒していたのは事実であり、元々はお酒が大好きな政治家。将来を嘱望されている人でも、今回ばかりは飲酒のマイナスイメージを払拭できず、民主党の候補者を相手に苦戦が伝えられています。そうした背景から、真剣な表情で断酒宣言をしたとニュースは伝えています。

 もっとも、苦戦しているのは中川氏だけではありません。党の幹部や大臣の経験者など、自民党のベテラン議員でも選挙区に張り付いて「ドブ板選挙」を展開しています。4年前の郵政解散では自民党の「刺客候補」が話題になり、「郵政民営化の是非」をテーマにした小泉劇場に釘付けされてしまった国民でしたが、今度は与野党の「政権交代」が現実味を帯びてきただけに、「自民か、民主か」の選択選挙になりつつあり、ベテランといえども必死にならざるを得ません。

 公示まで残すところ一週間余。秋田3区ではきょう、横手市で立候補予定者の4人が参加して公開討論会が開かれました。自民党の前職に民主党、幸福実現党、無所属の3新人が挑戦する選挙の前哨戦は大詰めで、景気対策などの政策について持論を展開しています。ただ、政党公認の予定者は各党の想定問答集?通りの発言が多く、「物足りなかった」「盛り上がりに欠けた」との声も聞かれました。

 公開討論会を特定の予定者や政党、主義・主張に偏らないように運営するには、テレビ番組のように丁々発止とはいかず、やむを得ません。それでも、野党のマニフェストについて「スーパーの安売り広告合戦のようだ」という与党の本音がでてきたり、各予定者の人となりが理解できた・・・と話す人もいました。

 一方、麻生首相は長崎での「平和祈念式典」に出席し、あいさつ。その中で、「いやすことのできない傷跡(きずあと)を残すこととなった」とある原稿を、「しょうせき」と読んで失笑をかっています。

by shouichiro_sato | 2009-08-09 22:05 | 09・総選挙 | Comments(0)  

集団辞職、離党

 民主党県連第2区総支部(秋田2区・寺田学総支部長)はきょう、能代市で常任幹事会を開き、出席した14人の常任幹事のうち13人が辞職し、党籍を持っていた7人は離党することになりました。他の6人は党員ではなく、サポーターです。

 民主党は次期衆院選の秋田2区で独自候補を擁立せず、党本部の決定に従って社民党候補を支援することになっていました。しかし昨日、出馬を断念していた前小坂町長の川口博氏が一転、出馬を決断したことから、常任幹事全員が無所属の川口氏を支援することを表明したためです。

 川口氏は出馬表明の記者会見で「政権交代が必要だと思う」と述べ、自民・公明中心の現政権とは対峙する姿勢を鮮明にしており、2区の情勢は一気に混沌としてきました。今までは自民党公認で公明党が推薦する金田勝年氏と、社民党公認で民主党が推薦する山本喜代宏氏の事実上の一騎打ちと見られていましたが、寺田支部長を除く幹部役員が辞任・離党してしまっては、民主党推薦といっても戦力が低下するのは必至。出身地の地盤も重なる山本氏の陣営にとっては大きな打撃です。

 県内における過去の衆院選と参院選、知事選では、社民・民主・連合の三者が共闘することで、自民党候補に勝利してきました。しかし、三者が支援してきた寺田知事の県政運営を巡って、民主と社民・連合の溝が深まり、4月の知事選で民主は寺田知事の政治姿勢を継承する川口氏を擁立。社民・連合は当選した佐竹氏を支持。この時の民主と社民のわだかまりが解消されず、2区の民主党支持者は川口氏に出馬を要請していました。

 ただ、「準備不足」を理由に不出馬を表明していた川口氏が2週間後に前言を翻したことについては、その政治姿勢を批判する声もあり、川口氏にとっても「政治生命を懸けた」大きな決断に違いありません。知事選では2区で圧勝しましたが、その風が再び吹くのか・・・。自民・公明両党もかつてないほどの危機感で臨んでいるだけに、注目されます。

 ところで、「集団辞職と離党」のニュースを見て、民主党県連の党員数はどれほどなのかと疑問を持ちました。知事選前に行われた県連大会に参加した知人によると、「全県下でも100名程度ではないか」とのことでしたが、政権交代を目指す政党でも、実態はそんなものでしょうか。マニフェストも重要ですが、現在の党員数や組織の状況などについて、情報公開してほしいものです。

by shouichiro_sato | 2009-08-06 22:48 | 09・総選挙 | Comments(1)