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「聖火」が日本にやってきた

 国賓を迎える規模の警備体制がとられた早朝の羽田空港に、オーストラリアのキャンベラから北京オリンピックの聖火が中国国際航空の特別機でやってきました。あす午前8時30分から、1998年に冬季オリンピックが開催された長野市で、北京五輪の野球に出場する日本代表監督・星野仙一さんが第一走者を務め、80人が約18,7キロメートルをリレーします。

 オリンピックのシンボルとして世界各国をまわっている聖火も、ギリシャ・アテネでの採火式で、チベットの人権問題を主張する国境なき記者団の抗議行動が発生。その後もイギリス、フランス、アメリカなど、聖火リレーが行われる国々ではそうした運動が活発になり、突然のコース変更が行われるなど、異常な事態になっています。聖火ランナーを中国から派遣された青色のジャージーを着た男たちが取り囲み、さらに現地の警察官が伴走するなど、平和と友好の「炎」のリレーとは思われない光景が繰り返されてきました。

 日本でも、聖火リレーの出発地に予定されていた善光寺が会場提供を辞退するなど、様々な波紋が拡がっており、警察当局は3000人を超える厳戒態勢で警備にあたります。治安が良いとされる日本でさえも、せっかくの聖火リレーを市民と隔離?したような状況で実施しなければならないとは、残念です。

 中国では改革・開放を急速に進めているといっても、台湾やチベット問題では強硬な姿勢を変えていません。わが国もそうした中国を刺激しないような対応をしてきましたが、世界の世論は北京オリッピックが近づくにつれ、中国の「人権問題」をクローズアップさせています。

 聖火の行方とともに、中国の「これから」も目が離せません。

by shouichiro_sato | 2008-04-25 23:04 | 今日の出来事 | Comments(0)  

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