ウェルサンピア秋田

 由利本荘市岩城にある秋田厚生年金休暇センター(ウェルサンピア秋田)。社会保険庁が厚生年金保険加入者の福祉増進を目的として1978年10月に開設し、(財)厚生年金事業振興団が運営していましたが、数年前から経営が悪化。その上、年金問題に対する国民の厳しい批判を受け、今では独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」が施設の処分を進めています。

 昨年12月25日に1回目の一般競争入札(最低売却価格、2億8000万円)を行いましたが、不成立。先月27日には最低売却価格は同額ながら、施設の一部解体費を同機構が負担するなどの条件を緩和して2回目の入札を行ったものの、入札参加者がおらずに不成立。結局、買い手がつかなかったために3月31日で営業を終了してしまいました。

f0081443_208489.jpg ウェルサンピア秋田は宿泊施設(66室、定員217名)、結婚式場、体育館・プール・屋内スケート場などの体育施設を備えた総合施設で、鉄筋づくり5階建て、延べ床面積2万200平方メートル。全体の敷地面積は19万2200平方メートル。全従業員55人は4月末までに解雇される予定です。(写真・ロープが張られているウェルサンピア秋田の入口)

 経済成長が著しかった時代に地方自治体や公的機関が整備した各地の保養施設やリゾート関連施設は、大半が経営危機に直面しています。特に規模の大きいものほど再建計画が困難なようですから、心配です。

 県内でもこのほかに、広域合併前に整備された立派な温泉宿泊施設などの経営問題をかかえている市も多くあり、喫緊の課題となっています。宿泊施設としての継続が無理ならば、これからは、需要が多い高齢者向けの「多機能型生活支援ハウス」等、新しい施設に転換できるように、法的な規制緩和を行うことや新しい制度を創設するなど、せっかくの施設を有効活用できる方策を考えることも必要でしょう。少子化で進む学校統合後の施設(校舎・体育館・グランドなど)活用と合わせて、柔軟な発想が求められています。

by shouichiro_sato | 2008-04-06 21:01 | 社会・話題 | Comments(0)  

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