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がんの自動診断システム

 今夜のNHKニュースは横浜国立大学と横浜市立大学付属病院の研究グループが、がんの自動診断システムを開発したと伝えています。

 人の全身の内部を詳細に撮影できる画像診断装置「PET-CT」でがんなどの病変を見極めるには、色の濃さや微妙な形の違いを読み取る専門的な知識や経験が必要とされています。そうした専門医の分析結果を人工知能に組み込むことで自動的にがんが疑われる部分を診断できる、とのニュースに引き込まれました。すでにこのシステムで31人の患者を診断し、肺がんや乳がんなど10種類のがんを見つけることができたとか。ただし、ぼうこうがんなど一部のがんには対応できていないため、研究グループではさらに症例数を増やして精度を上げていきたいとしています。

がんの自動診断システム_f0081443_20264940.jpg 「がん」を克服するには、早期の発見と早期の治療が生存率を高める第一歩であるだけに、「PET-CT」を使って自動的に発見できるとすれば大きな進歩です。体の内部にある小さな病巣が立体的に表示されることにより、医師が見落としたりするケースも少なくなることでしょう。(写真・「NHKニュース7」から)
 
 昨年末には、京都大学の山中伸弥教授らがヒトの皮膚の細胞から万能細胞をつくることに成功したニュースがありました。「再生医療」が夢でなくなる画期的な研究成果として世界中から注目されています。そして新年早々に、がんの自動診断システムが開発された明るいニュースです。日々著しく進歩しているのが医学研究であり、病んでいる人を一人でも多く救うために、多くの研究者のそうした成果が一日も早く臨床現場に応用されるように願っています。

by shouichiro_sato | 2008-01-05 20:40 | 社会・話題 | Comments(0)  

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