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「白井晟一」の特別展

 丹下健三と並ぶ昭和を代表する建築家、白井晟一(しらいせいいち・1905~83、京都市出身)の足跡をたどる特別展「白井晟一と初代羽後病院 -設計図が語る建築家の軌跡-」が、羽後町西馬音内にある町歴史民俗資料館で開かれています。

 白井の建造物に興味をもち、調査研究を続けている愛知大学文学部の学生、山内貴範さん(羽後町元城出身)が町立羽後病院に依頼し探していた初代の病院の設計図が、当時から使っている金庫の中から見つかり、話題になったのは昨年のことでした。町で調査した結果、白井の最初の頃の貴重な作品であることが判明したために、模型を作って後世に伝えることを決断。この秋に完成したことから、資料とともに展示が始まりました。復元模型(50分の1)の製作は秋田県立大学建築環境システム学科・安原盛彦教授の研究室が担当しています。
「白井晟一」の特別展_f0081443_14243358.jpg
 (写真・模型や設計図、貴重な写真などが展示されている特別展の一部です)

 特に設計図は立面図、平面図、各室展開図などが大切に保存されており、白井の足跡をたどる上では貴重な資料です。白井の業績をまとめた作品集の中には(当時は幻の作品といわれていた)初代羽後病院の写真等の資料はなく、同資料館で展示されてからは、専門家の来館も目立っているとのことでした。

 12月15日(土)午後2時からは、白井作品の保存活動を行なっている山内さん自身が講師となって、ミニ講座「白井晟一・私のたずね歩き」も同所で開かれます。興味のある方は是非ともご来町ください。特別展は来年の1月20日まで。

by shouichiro_sato | 2007-11-29 14:41 | 羽後町 | Comments(0)  

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