人気ブログランキング | 話題のタグを見る

県議会中継

 6月定例県議会はきょうが最終日。昨日の予算特別委員会と常任委員会では、焦点となっている森林環境税「秋田県水と緑の森づくり税」の関連条例案と県職員給与削減の条例案を継続審査に決めたことから、きょうの本会議が注目されました。

 議会傍聴できなかった私は、県議会のホームページから本会議のインターネット中継を見させてもらいました。午後1時の開会冒頭に、中田潤議員(みらい21)が一般質問での発言の一部を取り消す申し出をし、続いて「副知事の選任」が案件となりました。記名投票で白票(賛成)と青票(反対)を使って採決が行なわれます。画面からは緊張して登壇する議員の皆さんの表情も伝わってきました。結果は、西村・現副知事は41対2で同意。渡部・知事公室長には19対24で不同意。「継続審査とすべき」とした案件も、常任委員長の報告通りに決まりました。

 特に職員給与の削減案については、石田寛議員(社民)が原案否決の立場から反対。淡路定明議員(いぶき)が継続審査に賛成。山内梅良議員(共産)も原案反対の討論を行なうなど、真剣な議論の様子が伝わってきました。県議会に関心があっても議場まで出向いて傍聴することが困難な人には、インターネットで生中継(今のところは本会議のみ)されていることをもっとPRしたいものです。

 ところで、議会終了後に行なわれた寺田知事の記者会見(これも県のホームページで生中継しています)での発言には驚きました。副知事人事について「多数の横暴だ、いじめですよこれは。人事のことで手足縛って仕事をせよといっても・・・・・・私はベストだと思ってお願いした。正常じゃない採決のしかただと思う」と述べ、反対した24人の議員の姿勢を批判しました。自民党会派は2月議会で(財政難の状況で)2人の副知事は必要ないと主張していたことや、2人配置する場合の役割分担が明確でないという意見があったことを考えると、提案する前に議会との意見調整をしておくべきでした。議会前には政党との協議の場がありながら、提案権を強調して議会の声に耳を貸さない姿勢では、今後の県政運営も波乱含みでしょう。

 NHKの記者が「自民党が過半数を占めている中で、今後は議会に対してどう説明を尽くすのか」と質問すると、寺田知事の答えは「NHKの解説委員さんのように、(説明を)上手になるよう頑張ります」でした。新聞やテレビのニュースで伝えられるのはほんの一部であり、こうしてインターネットを開くと(表情も含めて)全てを知ることができ、いい勉強になりました。

by shouichiro_sato | 2007-06-29 22:52 | 秋田県 | Comments(0)  

<< 「三大踊り夜会」 バス路線の廃止 >>