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斎藤・井川町長が8選果す

 18日に行われた南秋田郡井川町長選挙で、現職の斎藤正寧氏(64歳)が8回目の当選を果しました。斎藤氏は秋田魁新報の記者から政治の道に入り、県議会議員2期目の途中で出身地の井川町長選挙に立候補して初当選。それが今から28年前で36歳、県内最年少の首長として注目されてきました。

 以来、2選目から7選目までは連続6期無投票当選という全国でも稀な実績の持ち主。市町村合併が進んで県内の町村数が60から12団体に激減した一昨年からは、県町村会の会長に就任し、豊富な経験を生かしてリーダーシップを発揮されています。

 井川町の人口は5,847人(平成17年国勢調査)、面積は47・95平方キロメートル。大きな規模の自治体ではありませんが、「日本国花苑」に代表される「さくら」の町づくりや幼保一体の子育て支援など、特色ある地域振興策を展開してきており、(近隣の町村では様々な出来事があった)政争などに無縁の地域。それは斎藤氏が町民の厚い信頼を裏切らず、町政運営に当たってきた証左でもありましょう。

 ところが今回は、告示1週間前に「無投票阻止」を掲げる対立候補が名乗りを上げ、同町では28年ぶりの選挙戦となり、内心では穏やかざる心境だったのではないでしょうか。相手候補は「多選の弊害と退職金のカット、早期の合併」を主張していましたから、斎藤氏の7期28年間の実績を町民がどのように判断するのか、結果が気になっておりました。しかし、それは杞憂でした。開けてみれば斎藤氏2641票で相手候補は1512票。町民の皆さんは町政の転換よりも安定した実績のある斎藤氏を選びました。「ご当選、誠におめでとうございます」

 最近では自治体の不祥事がある度ごとに、首長の「多選禁止」が話題になっていますが、住民にとってはもっとも身近な存在である首長がしっかりと負託に応えてくれていれば、「それでいいではないか」ということでしょう。「相手の票も胸に刻み、新しい井川町の再スタートが切れる」(朝日新聞)と喜びを語ったいう記事に、斎藤氏らしい誠実な人柄を感じました。

 私も羽後町長に就任した頃から斉藤・井川町長にはお世話になってきましたので、今後ともよろしくご指導いただきたいと願っております。

by shouichiro_sato | 2007-02-19 17:56 | 秋田県 | Comments(0)  

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