人気ブログランキング | 話題のタグを見る

元東成瀬村長・後藤さんが逝去

 夜勤明けで宿舎に帰り、熟睡。目が覚めてみたら我家からのメール。ビックリして「さきがけ on The Web」を開いたら、元東成瀬村長・後藤幸司さん(82歳)の訃報が掲載されていました。

 後藤さんは昭和30年から東成瀬村村議会議員を3期、同村助役を4期務めたあと、同57年からは4期16年間、村長の任にありました。何と、議員時代から含めて村政に関わること43年です。私は平成7年の羽後町長就任以来、後藤さんが勇退するまで数年間、雄勝郡町村会の一員として公私にわたってお世話になっています。

 当時の同町村会メンバーは雄勝町の高橋源蔵さんが会長で、後藤さんが副会長、それに皆瀬村の後藤市之丞さん、稲川町の佐藤重芳さんと私の5人。大ベテランの方から新人の私まで年齢構成もバランスよく、陳情で上京した時などは上野にあった県の東京宿泊所で毎回一緒になり、楽しい話やお酒に仲間入りさせてもらいました。

 (私が勝手に解釈している)後藤さんの自慢話は、村長選挙が最初から無競争だったこと。助役の実績を村民が認め、最初の村長選挙は対立候補なし。その後の3回も無競争当選。勇退するときに同士で開いた送別会では「選挙になる前に辞めたほうがいい」と、笑顔で話していたことが思い出されます。それだけ村民の期待と信頼があったことでしょう。栗駒山系の玄関口としての環境整備を進め、ジュネス栗駒スキー場開発など小さな村でも大きな事業を実践してきました。市町村合併に参加しなかった同村の基盤を築いてきたと言っても過言ではありません。

 雄勝町の高橋さんも先月24日に他界され、寂しくなりました。自治体の規模に大小はあっても、何かと気苦労の多い仕事ですから、お互いの情報交換は貴重です。合併が進んで自治体数も激減しましたから、これからは市町村長同士のコミュニケーションも少なくなってくるでしょう。しかし、県全体の力を強化するには首長の皆さんの連携も重要ですから、頑張ってほしいと思います。

 今年5月、3選を果した佐々木哲男・現村長の選挙事務所に行った帰りに、後藤さんの自宅を訪ねたら「入院していますが、まもなく帰ってきます」とのことであり、まさかこうなるとは思ってもいませんでした。病気に気づかず、お見舞いにも行けなかった自分が悔やまれます。 合掌。

by shouichiro_sato | 2006-11-18 21:25 | 今日の出来事 | Comments(0)  

<< まもなく水没、「徳山村」 まだまだ拡がるの? >>