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「七曲峠」を守っていこう

 羽後町西馬音内と田代を結ぶ県道の中間に、冬のイベント「ゆきとぴあ七曲」で花嫁道中の舞台になっている「七曲峠」があります。その峠道の中腹に清水の湧き出る所があり、いつの間にか私たちはその湧水を「長命水」と呼ぶようになりました。以前から、この水は道中の人々の喉を潤してきましたが、今では飲料水としてわざわざ汲んでいく人も見られます。

 「長命水」の周辺の環境を整備していつまでも美味しい水を確保しようと、田代後継者会(会長・阿部則夫さん)では今日の午後4時から、恒例になった「長命水祭り」を行いました。祭りといっても、湧水地の周囲の草を刈ってから水鉢のゴミを掃除し、隣接する杉の大木に掛けている注連縄を交換するというもので、同会が10数年前から自主的に企画し、毎年お彼岸のこの時期に実施しています。作業の後には簡単な神事を行い、「長命水」が枯れることなく、道行く人々を守ってくれるようにお祈りし、後はお祝いの一献です。

 七曲峠では23日(秋分の日)、「七曲の桜を守る会」の会員が15名ほど参加して午前10時から、道路の路肩や沿道にある桜の周辺の草刈を行っています。桜は七曲峠を自動車が通れるように改修工事した50年以上も前、当時の地主で工事の推進役となった「長谷山家」が植えたもので、峠のシンボルにもなっています。同会はそうした先人に感謝し、後世に受け継いでいこうとして20年程前に発足し、毎年、剪定や草刈などの管理と桜苗木の植樹を行ってきました。

 七曲峠も地域にとっては大切な地域資源。周辺の道路整備が進んで自動車の往来が少なくなったとしても、大事にしていきたい道路です。峠の途中には東屋やミニ花壇、展望ポイントもあり、道路公園のようにもなっています。きのう今日と秋晴れに恵まれ、絶好の稲刈り日和でしたが、ボランテアのメンバーは誰ひとり文句を言うこともなく、清々しい汗を流しました。

by shouichiro_sato | 2006-09-24 23:16 | 地域活動 | Comments(0)  

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