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大盤振舞い

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、不要不急の外出自粛と移動自粛が求められた結果、ホテルや旅館、バスやタクシーなどの交通機関の売り上げが激減し、窮地にあります。秋田県では自粛要請にこたえてくれた飲食店等に対して協力金を支給していますが、第2弾の経済対策として観光消費を喚起するするため、プレミアム宿泊券(5000円券を2500円で販売)やプレミアム飲食券(1000円券を700円で販売)を発行する補正予算案を県議会に提出しました。

 この2つの事業に要する経費は31億円余り。さらにバスやタクシーへの助成や観光関連団体等が行うレベルアップのための取組支援などを含めると、総額で49億8千万円になる対策です。ただし、これらのほとんどは県単独事業であり、財源は県の貯金である財政調整基金からの繰り入れで賄うことにしており、結果として同基金残高を全て取り崩す(残高がゼロ)という、前代未聞の大盤振舞いです。

 喫緊の対策として大きく落ち込んでいる宿泊や飲食、交通機関への支援が必要だとしても、今後は他業種への影響も確実に大きくなってきます。そうした時に「財源不足で何もできない」ことにならないよう、今後の財源確保の対策をしっかり準備しなければなりません。

by shouichiro_sato | 2020-05-27 22:47 | 秋田県 | Comments(0)  

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