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「決めていない」

 政府が地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の新屋配備を断念したと報じられたことについて、きょう午前の記者会見で菅義偉官房長官は「何らかの方針を決定した事実はない」と発言。佐竹敬久秋田県知事も今朝、防衛省に問い合わせたところ「決定した事実はないと聞いている」と述べました。何とも不思議な出来事ですが、こうしたことが国(防衛省)への不信感を増幅させています。

 一昨年に突然出てきたイージス・アショアの配備計画。北朝鮮?などからのミサイル攻撃に備えるため「可及的速やかに」配備したいとして配備候補地を調査した報告書は、「新屋ありき」に結論付ける不備なものでした。県民の批判を受けて防衛相は再調査を行っているものの、天候不良や新型コロナウイルスへの対応で3月末とした調査期間は延長され、まだ結果は報告されていません。

 防衛政策についてはスピード感ある情報分析や対応が必要であるにもかかわらず、イージス・アショア配備についての一連の動きを見ていると、誠意もなく意欲も全く感じられません。防衛省のどこで誰が検討しているのか分かりませんが、調査対象となっている県内の国有地に関係する市町村では、現地で調査した様子や住民から意見を聞いた事実はないとのことです。

by shouichiro_sato | 2020-05-07 22:21 | イージス・アショア | Comments(0)  

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