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臨時国会

 きょう召集された第181臨時国会では、野田佳彦首相の所信表明演説が衆議院でしか行われないという、憲政史上初めての事態となりました。会期は11月30日までの33日間です。

 野田首相は演説の中で、「明日への責任を果たす」の言葉を繰り返し使って、将来の課題解決のために与野党が責任を分かち合うことを提唱しましたが、先行きが見えないままでの国会開幕です。早速、自民党などの野党は「野田内閣に明日はない」と、厳しく批判しています。

 臨時国会の最大課題である赤字国債発行のための「公債発行特例法案」や、一票の格差を是正する「選挙制度改革関連法案」などについては、与党・民主党が野党との接点を探る努力をしなければ前に進むはずはなく、「政局第一の不毛な党派対立の政治」と野党の姿勢を批判して協力を呼びかけたところで、空転は続くばかりでしょう。具体的にどう切り開くのか?。演説にはそうした部分が見当たりません。

 ところで、参議院では先の国会で野田首相の問責決議を可決しており、その首相が再び登場することは理解できないとして、所信表明演説はもとより、代表質問も行わないとか。これはこれで、開いた口がふさがらない対応です。この責任は問責を受けた野田首相が続投したことにあると説明しても、法的な拘束力のない決議であり、先の国会が閉会した以上はリセットして対応するべきでしょう。

 抵抗してダンマリ戦術を取るよりは、問題を追及して政権を追い込むほうが良いのではありませんか。またぞろ、閣僚の事務所費問題も浮上してきましたから・・・・。

by shouichiro_sato | 2012-10-29 23:20 | 国政・時事 | Comments(0)  

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