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輿石幹事長

 民主党代表に再選された野田佳彦首相は、輿石東幹事長を留任するなど党役員人事を内定しましたが、低迷する支持率を回復させることよりも、離党者の増加や党の分裂を防止するためと思われる布陣のようで・・・・甚だ疑問です。

 野田首相は「幹事長は、この一年間ずっと献身的に支えていただいた輿石氏に引き続きお願いした。一蓮托生だと思っており、これからもしっかり党運営の中心として力を尽くしていただきたい」と起用理由を説明したうえで、「社会保障と税の一体改革を巡る3党合意を着実に進めていくことが、われわれの責任であり、そういう態勢を作ったつもりだ」と述べています。

 輿石氏は同党参院議員会長で小沢一郎元代表にも近く、野田氏が代表に選ばれた昨年9月に、党内融和の象徴として幹事長に起用されたサプライズ?人事でした。消費増税を巡る路線の対立から小沢氏ら70人程が離党した後も、社会保障と税の一体改革を主張する野田首相を支えてきましたが、衆院の解散には「先送り論」の慎重派。「(近いうちの解散には)こだわる必要はない」として、「来年夏の衆・参同時選挙が望ましい」姿勢であり、民主党内には解散は先送りされるという期待?も広がっています。

 赤字国債を発行するための特例公債法案や、違憲判決が出ている衆議院選挙の一票の格差問題など、喫緊の課題については消極的?にみえる輿石氏の続投には、「(解散は)近いうちに」と3党合意した自民・公明両党から、警戒と反発する声が上がっています。

 国連総会に出席のために野田首相はきょうの夕方、米国に出発。帰国後の来週早々には、内閣改造も行われます。

by shouichiro_sato | 2012-09-24 23:21 | 国政・時事 | Comments(0)  

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