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厳しい評価

 震災復興のための第1次補正予算案が衆議院で可決され、5月2日に成立する見通しとなりました。被災地の復興を早期に進めるため、与野党ともに全会一致です。

 大震災の発生からすでに50日以上が経ちながら、行方不明者は1万人以上。原発事故は収束するどころか避難区域が拡大している状況。菅首相のリーダーシップや政策実行能力には、厳しい声が噴出しています。

 マスコミで報じられる菅首相の性格や政治手法、首相に就任してからの言動は広く国民に浸透し?、支持率は著しく低下していました。そんな中での大震災では、政治主導の名の下に官僚と一線を画したまま、福島第一原発事故を受けて専門家を内閣官房参与として官邸に呼び込むなど、自ら率先して指揮を執ろうとしていましたが、昨日、その一人である放射線安全学の大学院教授が「官邸の対応は場当たり的だ」として辞任。一体、官邸内の態勢はどうなっているのでしょう。

 新聞で紹介されている「首相動静」で、どんな人が官邸で菅首相と面談しているのか調べてみると、福山官房副長官、細野首相補佐官など側近ばかり。その上、馬淵元国交相を補佐官に起用したことで、(首相就任時から補佐官であった)同職を退任した寺田学衆院議員が、朝や昼、夜と、菅首相と会っていることが目立っています。菅首相を支える側近中の側近であることは間違いないとしても、5人もいる補佐官よりも寺田氏しか話し相手がいないとすれば、すでに菅首相は「裸の王様」に近いかもしれません。

 寺田氏が押しかけることは考えられませんから、菅首相が寺田氏を呼んでいる?のでしょう。民主党には様々な分野の専門家も多いはずですから、寺田氏の役割?も不思議です。

 ホームページやブログなどで情報公開に熱心だった寺田氏も、この頃は更新する内容も少なく、その辺の状況はわかりませんが、このままの体制が続くだけでは、国民の評価は厳しくなるばかりでしょう。

by shouichiro_sato | 2011-04-30 23:53 | 国政・時事 | Comments(0)  

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