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「崖っぷち」

 産経新聞社とフジニュースネットワーク(FNN)が20、21日に実施した全国世論調査によると、麻生内閣の支持率は17.5%で、5月17日の前回調査より9.9ポイント下落。不支持率は11.8ポイント増の、72.7%でした。

 政党支持率でも民主党が28.1%で、自民党は20.1%。次の衆議院議員選挙比例代表の投票先も、民主党が45.9%で自民党は25.2%。その差は拡がりつつあります。さらに、「麻生・自民党総裁と鳩山・民主党代表のどちらが首相にふさわしいか」という問いには、鳩山代表が51.6%、麻生総裁が19.8%。こちらも差は拡大しており、すでに国民は麻生政権に見切りをつけた感じです。

 小沢・前民主党代表への違法献金事件で小沢氏の公設秘書が逮捕された後の4月には、麻生内閣の支持率も28.2%まで回復しましたが、それでも不支持率は59.2%でダブルスコア。民主党の代表が鳩山氏に交代し、日本郵政社長問題で総務大臣を更迭したことで、再び10%台の「危険水域」に逆戻りしました。過去に例のない最大規模の経済対策を盛り込んだ補正予算や関連法案が成立しているにもかかわらず、そうした政策への国民の評価も厳しく、正に「八方ふさがり」の状況です。

 当然のことながら、麻生首相は自民党が勝利できる最適な時期を選んで解散・総選挙を断行したいでしょうが、残された時間は少なく、状況は厳しくなるばかり。特に7月12日には東京都議会議員選挙があり、自民党の議席数はその後の政局に与える影響も大きいはず。首相自らが党公認候補者の全事務所を訪問するという異例の支援態勢?を取りながら、万が一にも自民党が都議会第一党の座から転落するようであれば、総選挙の前に自民党総裁選挙の前倒しを求める声が大きくなり、麻生執行部が党を掌握できなくなる事態も予想されます。

 今までの自民党中心の政権か、それとも民主党に期待するのか。「政権選択」選挙が現実味を帯びてきた中で、これ以上先送りしたところで麻生さんにとってのプラス材料は見当たりません。ここは政治家としての覚悟を決めて、一日でも早く国民の審判を受けるべきでしょう。 

by shouichiro_sato | 2009-06-22 22:07 | 国政・時事 | Comments(0)  

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