校舎をオークション
2009年 06月 03日
同町は昨年、9校あった小学校を2校に統合。7校の校舎の再利用を模索してきましたが、3校は合計金額が約1億3000万円でそれぞれ道内の企業に売却され、老人ホームや競走馬の馬主の交流施設に生まれ変わったとか。今回落札された旧太陽小校舎は、フランスの幻想画家ジェラール・ディマシオの作品を展示する美術館になると報道されています。閉校前は全校児童が8名の小学校ですから施設の規模は大きくありませんが、この環境と雰囲気を活かして地域の活性化に役立ってほしいものです。(写真・斬新なデザインで、新築同様の旧太陽小学校校舎。役場のHPより)
著しい少子化と過疎化の進行は、行財政改革の名の下に学校などの公共施設の統廃合を加速させています。それも、建設から数年しか経っていない施設が空き家になるのですから、財政的にも大きな損失です。
そうした施設の再利用について、民間で活用するには建設費に充当された国の補助金の扱い(返還を含む)などに課題もあるようですが、悩みをかかえている市町村はほとんどが過疎地であり、制度の弾力的な運用と規制の緩和をすすめてほしいものです。
それにしても「公有財産をネットで販売」とは、喜ぶべきか悲しむべきか・・・複雑な気持です。
by shouichiro_sato | 2009-06-03 22:25 | 社会・話題 | Comments(0)